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【与野】くせ毛を活かすカット|縮毛矯正しない選択肢

「まっすぐな髪がよかった」と思っていた、すべての人へ
「くせ毛だから、おしゃれな髪型は似合わない」
「雨の日は帽子が手放せない」
「一生、縮毛矯正をかけ続けるしかないのかな」
美容室でカウンセリングをしていると、こういう言葉を本当によく聞きます。
でも、美容師として何百人もの髪を触ってきて、正直に思うことがあります。
くせ毛は、直毛の人がお金と時間をかけてつくろうとしている質感を、生まれたときから持っている髪です。
もちろん、扱いにくさは事実です。そこは隠しません。

この記事では、プロ目線でくせ毛の「本当のメリット」と「正直なデメリット」を両方お伝えして、そのうえで“活かす側”に回るための具体的な方法をまとめます。

  1. 美容師が正直に「うらやましい」と思うくせ毛のメリット
    ① 直毛では出せない立体感が、勝手に出る
    直毛の方が「動きが欲しい」と言ってご来店されたら、私たちはパーマをかけたり、アイロンで巻いたり、カットで工夫したりします。時間もお金もかかります。
    くせ毛の方は、その立体感が最初から髪に入っています。乾かし方を整えるだけで、いわゆる「こなれ感」のあるシルエットになりやすいんです。
    ② ボリュームが出るから、シルエットがきれいに決まりやすい
    年齢を重ねると、髪は細くなり、トップがへたりやすくなります。直毛の方がいちばん困るのがここです。
    くせ毛は根元が立ち上がりやすいので、後頭部にふんわりした丸みが出やすい。横から見たときの頭の形がきれいに見えるのは、実はくせ毛の大きな武器です。
    ③ パーマ代がいらない、という現実的な節約
    ゆるいウェーブがすでにある状態なので、デジタルパーマをかける前提の髪型が「素の状態」で成立します。数ヶ月ごとのパーマ代がかからないのは、地味ですが大きなメリットです。
    ④ 髪が空気を含むので、柔らかい印象になりやすい
    直毛はきちんと感が出る反面、少し硬い印象に見えることがあります。くせ毛は光の反射が均一ではないため、髪全体がふわりと柔らかく見えやすい傾向があります。
    ⑤ 「外国人風」「無造作」が自然にできる
    ここ数年ずっと人気の、あえて崩したスタイル。あれは直毛の方には再現がむずかしいものです。くせ毛の質感は、それをつくらなくても持っている状態です。
  1. 一方で、デメリットもきちんとお伝えします
    良いところだけ並べても、毎朝鏡の前で困っている方には響かないと思います。ここは正直に。
    ① 湿度に左右される
    これは最大の弱点です。髪の内部の水分バランスが不均一なため、空気中の湿気を吸うとうねりが強く出ます。梅雨や夏場が特につらいのはここが理由です。
    ② 乾かし方で仕上がりが大きく変わる
    直毛なら適当に乾かしても、ある程度まとまります。くせ毛は乾かす手順で結果が変わります。裏を返せば、手順を覚えれば毎朝が安定するということでもあります。
    ③ ダメージが目立ちやすい
    うねりのある髪はキューティクルの表面に凹凸ができやすく、パサつきや広がりが見えやすくなります。同じダメージ量でも「傷んで見えやすい」のは事実です。
    ④ 中途半端な長さで跳ねる
    肩に当たる長さは、くせ毛にとって一番むずかしいゾーンです。ここを美容師と相談せずに切ってしまうと、扱いにくさが一気に増します
  2. プロが実践している、くせ毛の活かし方 カットは「削る」より「重さを設計する」 一番多い失敗が、量を減らしすぎることです。すいて軽くすると一時的にはおさまりますが、毛先が細くなって数週間後に余計に広がります。 くせ毛は、残す重さでうねりをコントロールするという考え方が向いています。「軽くしてください」ではなく「広がるのが気になります」と伝えていただけると、私たちも打ち手を変えられます。 乾かし方は、順番がすべて タオルドライは、こすらず押さえて水分を取る
    洗い流さないトリートメントを、毛先中心につける
    根元を先に、地肌をこすりながら乾かす(ここが一番大事)
    8割乾いたところで、毛先を軽く引っぱりながら風を上から当てる
    完全に乾かしきる(半乾きで放置するとうねりが戻りやすい)
    自然乾燥は、くせ毛にとってはおすすめしにくい方法です。
    スタイリング剤は「オイル」より「バーム・クリーム」
    オイルは軽くてツヤは出ますが、広がりを抑える力は弱めです。くせ毛と相性がいいのは、少し重さのあるバームやクリームタイプ。手のひらで温めて、毛先から中間へ。根元にはつけません。
    縮毛矯正は「全部かける」以外の選択肢もあります
    前髪だけ、顔まわりだけ、表面だけ。気になる部分だけを整えて、あとは活かす。この考え方が広まってきています。全体にかけるより髪への負担も抑えやすく、動きも残ります。
    「まっすぐにするか、活かすか」の二択ではありません。
  3. くせ毛にもタイプがあります
    • 波状毛:ゆるいS字のうねり。日本人に一番多く、活かしやすいタイプ
    • 捻転毛:毛が部分的にねじれている。パサつきやすく感じやすい
    • 縮毛:細かく強い縮れ。骨格に沿ったカット設計が特に重要
    同じ「くせ毛」でも対処法は変わります。ネットで見たケア方法が合わなかったのは、あなたの努力不足ではなく、タイプが違っただけかもしれません。
  4. まとめ:くせ毛は、直すか活かすかを自分で選べる髪
    くせ毛の一番いいところは、実はここだと思っています。
    直毛の方は「動きを出す」ことにお金と時間をかけないといけません。くせ毛の方は、活かすことも、整えることも、どちらも選べます。選択肢が二つある髪なんです。
    扱いにくいと感じるのは、髪が悪いのではなく、まだ扱い方が見つかっていないだけです。
    当店では、まず髪質を見せていただいてから「活かす方向」「整える方向」を一緒に考えるカウンセリングをしています。どちらを選んでも大丈夫です。
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